2021.04.02

03_さくっと読んでうっかりミスを回避!家具・家電注意ポイント

 春は引越しが増える季節ですね。新生活に向けてご自宅のお引越しや、新入社員、異動社員のためオフィスのレイアウト変更など、家具や家電を調達する機会が増えるのではないでしょうか。
 家具や家電を設置する際、設置前に確認したはずなのに想定と違っていて、「しまった!」と焦ってしまった経験はありませんか?
 今回は家具・家電設置時に忘れがちな注意ポイントについてご紹介します。さくっと読んで、「しまった!」なうっかりミスを減らすのにお役立てください。

■うっかり!その1:扉が開かない…?

 狭いオフィスになんとか冷蔵庫を設置したく、冷蔵庫のサイズに合わせて空きスペースを確保。冷蔵庫を購入して、念願の設置。これでいつでも冷たい飲み物が飲める!と思いきや、ドアが開かなくて…「しまった!」
 冷蔵庫は扉が開きます。何を当たり前のことを、と思うかもしれませんが、設置する際には「扉が開くスペース」さらに「開いた扉の前や横に立って中身の出し入れをするスペース」を確保しなければいけません。冷蔵庫の扉が開くのは当たり前のことなのですが、商品の検討時には本体のサイズに目が行きがちで、意外と「本体以外の必要スペース」の確保を忘れてしまうことは多かったりします。例として冷蔵庫を挙げましたが、書庫やロッカーでも同じことが言えます。適切なスペースが無いと使いづらく、使用の度に面倒で嫌な気分になることも。そんなことにならないよう「本体以外の必要スペース」、忘れずに確保したいものですね。

 どうしてもスペースを確保できない場合、商品自体の仕様を変えるという手もあります。書庫の場合、扉の開き分のスペースが取れない場合は、オープン書庫や引違書庫にするのはいかがでしょうか?扉分のスペースが不要となるので、スペースを取れない場合におすすめです。

 ▼扉分のスペースが不要な引違書庫やオープン書庫。パントリーや休憩スペースにはオープンラックも便利です。
  *画像をクリックで商品詳細をご確認いただけます。

オープン書庫
引違書庫
オープンシェルフ

■うっかり!その2 :通行できない通路…?

 デスクを動かしてオフィスの模様替え。立ち上がろうと椅子を引くと、デスクの後ろを通行する人とぶつかりそうに。デスクの後ろを通路スペースを十分に取れていなくて…「しまった!」
 デスクやテーブルを設置する際は、使用者と通行者の導線も考慮する必要があります。デスクやテーブルに向かって座っている人の後ろを通る、通路+椅子を引くスペースが必要な場合、思った以上にスペースを空ける必要があることも。最適な通路幅と座席についてご紹介します。

 最適な通路幅の検討の際には、まず一般的な人や物の寸法を覚えておくと便利です。
  -日本人の成人男女の標準的な幅:
   男性/500mm 女性/460mm
  -台車:幅600mm 奥行900mm
  -車いす:幅600mm 奥行970mm

 これを元に考えると、通路幅は最低でも600mm以上確保したいところです。ただし600mmだと標準的な男性や台車、車いすの幅と同じです。そのまま通行すると狭いため、横向きで通行する必要がありそうです。

一般的な幅

 出入りが少なく、あまり人が通行しない、台車が通る予定が無いような場所であれば600mmでも問題ないこともありますが、人の通行が一定数あり、台車や車いすも通ることを前提とした場合、通路幅は900mm取ると人や物が無理せず通れる程度になります。
 スペースに余裕があれば、1200mm取れると、ぶつかる心配なく、さらに快適に通行することができます。

 着席している人の後ろを通行する場合、さらにスペースを確保する必要があります。一般的な離着席に必要スペースは次の通りです。こちらもオフィスなど仕事の場面だけでなく、ご自宅の模様替え時などにも参考になるかと思いますので、幅と同じく覚えておくと便利です。
  -着席時の必要スペース:450mm程度
  -立ち座りするとき:600mm程度 余裕があれば750mm

 椅子を引くスペースを考慮すると、後ろを通行する際は、座るスペース分+600mm程度を見ておく必要がありそうです。さらに、余裕があれば+750mm程度確保できると、肘付のオフィスチェアやアームチェアなどスペースを多く取るような椅子でも安心です。

椅子幅

 ▼空間のイメージをがらりと変えるデスクやチェア。カリルネでも多数取扱がございます。サイズや使用場面に合わせてお好きなものをお選びください。
  *画像をクリックで商品詳細をご確認いただけます。

オフィスチェア(メッシュタイプ)
アルボチェア
デイテーブル

■うっかり!その3 :使用すると真っ暗な家電…?

 エアコンをつけて、電子レンジを使用しつつ、電気ポットでお湯を沸かそうとしたら停電!電化製品使用のタイミングが重なりブレーカーが落ちていた…なんて経験はありませんか?電気の回路分けを忘れていて…「しまった!」
最後は電化製品を設置する際に考えたいポイントについて説明します。

●設置したい電化製品の消費電力はどのくらいか?

 消費電力とは、電化製品を使用する際に消費する電気の量、つまりその電化製品の使用に必要な電気の量のことです。使用できる電気の量は決まっており、制限を超えて使用した場合、ブレーカーが落ちて電気が遮断されます。
 電気の遮断を回避するため、電化製品を複数同時に使用する場合、各電化製品の消費電力数を確認し規定内に収まる組み合わせを考えます。消費電力は製品の裏側などに貼ってあるシールや説明書に記載がありますが、各製品の目安の消費電力、特に消費電力の大きい製品は覚えておくと便利です。
 <主な電化製品の消費電力目安>
  ・電子レンジ:1500W
  ・卓上IHクッキングヒーター:1500W
  ・炊飯器:1300W
  ・ドライヤー:1200W
  ・電気ケトル:1000W
  ・電気ストーブ/ファンヒーター:1000W
  ・冷蔵庫:250W
  ・パソコン:100W 

 ▼キッチン周辺家電は消費電力が大きい物が多いので、同時に使用する際は注意が必要です。
  *画像をクリックで商品詳細をご確認いただけます。

電気ケトル
IHクッキングヒーター
オーブンレンジ


●制限を超えない組み合わせを考える

 一般的な1つのコンセントで使える電力は1500Wまでです。また、1つの回路(分岐ブレーカー)で使用できる電力は2000Wまでです。同時に2000W以上使用すると分岐ブレーカーが落ちて電気が遮断されるため、これ以下になる電化製品の組み合わせを考えます。

●PC周辺機器は別回路に分けておくと安心

 電気が遮断してしまうと困るPCや電話機などは、万一に備え、消費電力の大きい電化製品とは別の回路(分岐ブレーカー)に分けておくと安心です。

回路組み合わせ
【回路分けクイズ】5つの電化製品と3つのコンセントがあります。コンセントごとに回路が分かれているとき、どの組み合わせならブレーカーが落ちずに使用できるでしょうか?


●余っているコンセントには注意書きやコンセントキャップを

 回路内の合計電力はぎりぎりでも、コンセントの差し口は余っているという状態になることもあるかと思います。
 例えば、二口コンセントの一口で1500Wの電子レンジを常時使用しているとします。冷え込んできたので、収納していた1000Wの電気ストーブを出し、一口分余っているコンセントで同時に使用してしまうと…合計の消費電力が2000Wを超えて、ブレーカーが落ちてしまいます。
 余っているコンセントには「電子レンジ以外使用禁止」といった注意書きを貼る、コンセントキャップをはめるなど、想定以外の電化製品は使用しない、出来ないようにしておくといいでしょう。
 上の例のように、暖房器具は消費電力が大きいのに、使用しない時期も多いため、時期によっては回路分けを忘れてしまうことがあります。寒くなり電気ストーブや電気ファンヒーターを出してきて使用したらブレーカーが落ちた、という話はよく耳にしますので、シーズン家電の回路分けも忘れないようお気をつけください。

回路組み合わせ
【答え】コンセント:1500W以下 回路:2000W以下の組み合わせになりましたか?
※オーブンレンジ(1400w)と電気ケトル(1450W)は逆でも正解です。

 今回は家具・家電設置時に忘れがちなうっかりミスとその回避方法についてご紹介しました。この記事を読んでくださったあなたは、家具・家電設置時にうっかりミスでの「しまった!」が無くなるはずです。ぜひ頭の片隅に留めていただき、お仕事やご自宅でお役に立てください。

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